2010年9月28日火曜日

■ ヒアリング_20100912

先日もヒアリングに、じょむさんの事務所を訪問しました。
今回は、利用者3名にお話しを伺えました。

しかし、最近は毎週事務所におじゃましています。


事務所に到着すると、みなさん既に到着して談笑していました。
本当に事務所のスペースはくつろげる場所なのですね。

そんなこんなでヒアリングに入りました。

●講座参加の3~40代の女性について


フランクな方で、忌憚ないお話を頂けました。
年会員になっていますが、会員になった理由は
講座を安く利用できるから。とキッパリ。


今までのヒアリングは関係者だけで、このような発言は無かったです。
PMが、ヒアリング対象者の立場、母集団の大きさにこだわっていたのが
分かりました。
純粋な利用者の声は、ビジネス視点でとても参考になるんだなぁ、
と思いました。

あと、参加するまでにじょむさんがどのような団体か不安を持っていたようです。
(ネズミ講の商品売り付け、宗教の勧誘があるのか、など)

でも「ほんの少しの勇気」を持って参加したら、
楽しい講座、参加者との出会いがあった、とのこと。

私も「ほんの少しの勇気」は見習いたいです。

また、じょむさんの講座の良いところは
・ホームパーティーみたい
・隠れ家的なじょむのスペース
・肩肘はらず気持ちの切り替えができる
などとのこと。

一番の魅力は、今現在の活動規模だからこそ、みたいです。

でも今の活動は、
運営者の時間や体力を切り売りしている部分もあるのでは。
とても難しい問題と思います。 


●講座利用の20代女性(人事コンサル会社勤務)の方について

ご自身のお姉さまの紹介で講座に参加した、とのこと。
じょむさんを知る機会は、口コミが多いようです。

ご自身は人事コンサル会社(調査・制度導入・社員教育などオールラウンド)
で営業職とのこと。

日々の仕事での視点は、
事業会社が利益を上げるための講座・研修と、ビジネスライク。
じょむの視点は、
個人の生き方(ワークライフバランスにも繋がる)を考えられる、と
とても対照的で良いとのことでした。

家族や職場の対人関係を考える良いきっかけにもなったそう。

また、参加するにあたっては、
やはりマルチ商法ではないか、など心配があったようです。

じょむさんの講座については
・参加してみないと良さが分からない
・参加費が安すぎるので運営が心配
・あえてたくさんの人に紹介するつもりはない
というご意見でした。

前の方同様、今のじょむのスタンスが魅力と感じているようでした。


●カウンセリング利用の20代女性

昨年、髙山さんが紹介されたあるサイトを見て
じょむさんに電話。
その後は月に1回ほど利用されている、とのこと。

じょむさんを選んだ理由は、
高山さんの社会人としての経験、留学のご苦労から、
知識だけでない良いカウンセラーではないか、と感じたからだそうです。

実際、
・重い問題でなくとも気軽に聞いてもらえる、
・来所を無理強いしない、
(中には定期的な訪問を強要するところもあるそう)
・自身のブレが直る
・方向確認ができる
という点などで、とても満足されているそうです。

もし、人に紹介するにしても「本当に困っている人だけ」だそうです。
これも、他の利用者同様ですね。

「本当に良いものは、大事にしたい。
多くの人に知られて、今のじょむのスタンスが変わるのが心配」
という心理みたい。


サービスの充実と収益とのバランスについて
改めて考えさせられる1日ではなかったのでしょうか。

2010年9月12日日曜日

■ ヒアリング_20100905

先日、じょむチームのヒアリングに参加しました。
今回ヒアリングさせて頂いたのは、じょむ運営に関わっている3名の方々です。

しかし、まだまだ暑いですね。
駅から事務所まで歩いただけで、着ていたTシャツが汗でびっしょりです。
この分なら、12月は50°C超えるね。


すみません。

事務所に到着すると、髙山さんがいらっしゃって、しばらく二人でした。
何を話そうかと考えたりしましたが、
髙山さんは、そんな自分とちょうど良い距離、間合いをとる人だな、と感じました。
カウンセリングは対話だけでなく、空気をつくるのも大事なのですね。

その後、次第にチームメンバーも集まり、ヒアリングに入りました。


●髙山さんへのヒアリングについて。
じょむにお勤めになるまでの経歴をお聞きしたのですが、
髙山さんがIT企業に勤められていたのは意外でした。

その当時、いろいろ活動をしていて、いわゆる普通の企業への就職が難しかったこと。
けれど、その会社でそれまでの経験を活かし、留学の資金を得ることができたこと。
同時にその企業の中で、女性の派遣社員の方々の良くない処遇を見たこと。

髙山さんの話は、全てが物語のように、ストンと腑に落ちて行った感じがしました。

留学先のアメリカでは、
現地で参加したワークショップ、日本の女性ユニオン、アメリカの大学教授の
繋がりと偶然が重なり、無事カウンセラー修士を取得できた、とのこと。

ホントに人との繋がりは不思議だなぁ、と感じます。
私が日々暮らしていけるのも、様々なご縁のお陰なのですね。

また、ヒアリングの合間に「認知療法とは~」「楽であれば良い」というお話がありました。
話を聞き、私自身も、ふっと心が軽くなる感覚を覚えました。

だから、みなさん じょむのスペースに集まるのですね。



●じょむの代表理事で、設立に携わった方について。

東京セクハラ裁判をカウンセラーとして支援していたとのことです。
じょむは、被害者が昼間安心して居られる「スペース」を作りたかったのが始まりのようです。

立ち上げのときの「大事なモノを自分たちの手で守る」という
関係者の熱い気持ちが、痛いくらい想像されてしまいます。


ハラスメント裁判は、勝ったとしても、
被害者の気持ちが置き去りにされるケースがあるそうです。

裁判に勝つことが目的になり、
被害者の本当に言いたかったことが伝えられなかったり、
自身の日常生活に支障をきたすことがあるとのこと。
その心のケアをするカウンセラーの役割は、とても大きいと感じました。


ヒアリングの最後には、私たちへの要望として、良いものを作ってほしいと
応援とアドバイスを頂きました。

現在のカウンセラーとしての活動内容もお聞きできて、
とても勉強になりました。


●じょむ事務局をされている方について

大学院時代に、髙山さんの講演を学内で開いたのが関わりの始まりとのこと。

私の感想としては「とてもハキハキしていて、賢さを発散している方」です。
あぁ、またまたスゴイ人だよって感じです(笑)

講座などを含め「運営」を行っていきたい とのこと。
また、ご自身のじょむでの役割のゴールも明確にされていました。

今やってみたいことは、
現在他に携わっている業界の方々の心のケアをすること、だそうです。

先を見据えていろいろ動いている方ですね(プロボノを利用したことも含めて)
見習いたいです。。。


運営でのご苦労のお話も頂きました。

かなり資金面でキビしいよう。
講座料金を上げる、参加者規模を大きくする、など方法はあるようですが
「世間相場料金での参加が難しい人に、サービスを提供して満足してもらう」
という信念は変える予定はない、とのこと。

じょむさんのような活動をされている組織は、特に運営が難しいのですね。


そんなこんなで関係者のヒアリングが終了しました。

今回も進行役の中谷さん、議事録作成の三池さん、千葉さん お疲れさまでした!


私が今回プロジェクトに参加させてもらって感じていることは、
みなさん、
・複数の組織に所属
・ゆるい流動性のある立ち位置
・プロジェクト単位での活動
・今に留まらないで、今を自身の将来への糧としている

そんな方々が多いということです。
きっと、将来はそんなスタイルが主流になるし、必要とされてくるのかな、
と漠然と感じます。

では、次は利用者の方々のヒアリングです。


●じょむチームのみなさま













   

2010年9月1日水曜日

■ ヒアリング_20100821②

前回から間が空いてしまいました。
8/21のヒアリングについて書きます。


●大学院で働いている方について。
髙山さんに大学で講演をしてもらったそうです。

私のこの方への個人的な印象は「とてもクレバーな方」。
自分とは毛並みが違うなあと感じました(笑)

大学の講演では、タイトルに「長所、短所、ストレス」などのキーワードを使うと
とても学生に興味をもってもらえた、とのこと。

髙山さんの講座、講演はハラスメントに限定せず、
人生の節目の人(新社会人、管理職になった)、またはマンネリ化している人、
多くの人が受けると良いのでは、とのことでした。


●企業の総務で働いている方について。

髙山さんとは、じょむさんの会社への訪問営業で知り合ったとのこと。
カウンセリングをする方は、営業トークも素晴らしいようで
10分で髙山さんに引き込まれた、とのことでした。

実際、髙山さんと共同しての企業内セミナーは未達成ですが、
髙山さんは、労使の橋渡しの役割を担うことができるのでは、との提案がありました。
現在、「労働問題(特に女性問題)+カウンセリング」のスペシャリストは
氏以外は皆無のようです。

また、お勤めの会社で、メンタルで退職した人の話が印象的でした。
のんびりした会社のようでしたが、ここ何年かでメンタル問題が浮上してきた、とのこと。
会社の方針が特に変わった訳でもなく、じょじょに問題が発生してきたとのこと。
中谷さんが言ったように「世の中が病んできている」のかもしれません。

我々はゆでガエルのようになっているのでは。
ああ怖い。


●雑誌の編集企画をしている方について。
関西ご出身で、歯切れの良い話し方が気持良かったです。
髙山さんとは、所属のユニオンと雑誌の仕事、2つの繋がりがあるとのこと。

この方には、じょむさんについて、具体的な提案を頂きました。

・サイトは更新してほしい
・サポート会員になるには、直接 顔が見える関係にならないと難しい
・講座の結果や効果をブログで出せば良いのでは
・3,000円/年のサポート会員が増えれば良いのでは
(パート、非正規社員で10,000円/年の会費を出せる方は少ない)
・じょむの部屋の空き情報をWEBで見れたら良いのでは

などです。
強い思いがあるからこそ、いろいろなご提案が頂けるのだな、と感じました。


●大学の教員の方について。
 維持会員(10,000円/年)で、現在は大学でジェンダー論、
女性への暴力を研究している、とのこと。

97年から教鞭をとっていらしゃるようで、
学生の反応は、前半の5,6年は、流行りもあってか熱心な授業参加があったけど、
現在は穏やか。
逆に言えば「性について平等があたりまえ」という意識の学生が増えてきた、
とのことです。

素晴らしい。

私が大学に入学したころは、猫も杓子もジェンダーと言ってたなあ、
と若いころを懐かしく思い出しました。

現在研究されている女性の暴力について。
実際、護身術講座に参加されているようで、
「Wen-Do」という、3時間で身につけられる講座を紹介頂きました。
(3時間というのは、男性の拘束から逃れられる最大の時間のようです)

なぜ3時間かの理由を聞いて、ゾッとしましたが、
私たちの見えないところで、世の中たいへんなことが起き続けていて
その問題を、ご自身の力で解決しなければいけない方がたくさんいる事実を、
切実に感じました。


そんなこんなで ヒアリングは5時間にも及びました。
進行役の中谷さん、議事録を作成頂いた西本さんは、
本当に大変だったと思います。

お疲れさまでした。

私の感想として、
じょむさんの関係者はスゴイ人が多いのでは??と感じています。
現在のWEBサイトから、じょむさんの日々の密度ある運営、
今回のヒアリングでの関係者の熱意が伝わらないのは もったいないと思います。

私にできること(とりあえずは次のヒアリングでの撮影!)で
良いサイトができるよう頑張っていきます。